とりあえずめっちゃ泣いているのですが、総合的には☆3.9。
と思ったけど、エンドロール後を加味すると4.0。
・前半の2人は何を考えているのかよく分からず正直置いていかれてた。登場人物の心情と同調する感じの見方をするので、没入できずしんどかった
・後半はだんだん主人公の人間味が増して感情が分かるようになってきたので楽しめた
・2人の関係を丁寧に描く一方で、桜良の周りの人間関係があまり見えてこなかった。桜良の主観に振り切るわけでもなく、ガッツリ描くわけでもなく中途半端だった。何より元彼の登場が雑だった……。クラスメイトとして1シーン登場したあと突然元彼として典型的登場をして退場、アフターケアなしという……
・花火めっちゃ綺麗だった
・のに、車がずっと違和感のあるツルツルで辛かった……
・星の王子さまのシーンの木もツルツルでものすごく残念だった
・空気を読んでめっちゃ長く開いている電車のドアとか、お客様トラブルにも駆け寄らず空気を読むカフェとか、違和感はあるけどやりたい演出を優先する姿勢が良かった
・『共病文庫』の名付け由来が気になる
・ストーカーと疑われる所まで状況がこじれている主人公が不憫でならなかった
・途中までは余命宣告を受けている少女との期間限定の交流、という物語だったけど、ある一点から、かけがえのない存在を突然失う物語に切り替わる。伏線がやや露骨だったけど、そこの転換は劇的で気持ちよかった
・どちらの物語も世の中には溢れているけど、それが混ざっている作品は一粒で二度美味しいというか……。余命が決まっている以上、観る側はある程度ラストを予測してそこまでの距離を測りながら観るわけだけど、その予測が突然乱されて一気に突き落とされる展開。主人公の気持ちとリンクする上手い仕掛けだなと思った
・作品の中で重要な意味を持つ「君の膵臓を食べたい」だけど、「同物同治」って言葉を知らないとあまりピンと来ないだろうなと思った。冒頭に軽く説明が入るけど一瞬すぎて心配になった