じゆうけんきゅうブログ

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『アンデッドガール・マーダーファルス』を観た

■『アンデッドガール・マーダーファルス』とは

メインビジュアル

画像引用元:『アンデッドガール・マーダーファルス』、メインビジュアル&PVを公開 | マイナビニュース

■あらすじ

怪物専門探偵<鳥籠使い>が、

体を取り戻すためヨーロッパを巡る笑劇<ファルス>

 

第22回鮎川哲也賞を受賞した青崎有吾による「アンデッドガール・マーダーファルス」(講談社タイガ刊)がTVアニメーション化。吸血鬼、人狼、怪盗ルパン、シャーロック・ホームズ切り裂きジャックなど二次元キャラクター達が、異能力バトルを繰り広げながら、主人公の奪われた体を取り戻すためにヨーロッパを巡る、謎に満ちたロードムービー

 

アニメーション制作は『さらざんまい』『劇場版 輪るピングドラム』などのラパントラックが担当。本作でもクオリティの高い映像を表現する。また『かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』シリーズや『昭和元禄落語心中』など確かな演出力で話題作を担当してきた畠山守が監督を、『キングダム』や『ゴールデンカムイ』などヒット作を多数手掛けてきた高木登がシリーズ構成を務める。さらにキャラクター原案は、新進気鋭のイラストレーター・岩本ゼロゴが担当し、美麗で繊細なキャラクター達が画面を彩る。

 

19世紀末。吸血鬼・人造人間・人狼など、異形な存在がまだ暮らしていた世界。首から下のない不老不死の美少女探偵・輪堂鴉夜が、“鬼殺し”の異名を持つ半人半鬼の真打津軽と、彼女に付き従うメイドの馳井静句と共に、怪物専門の探偵 “鳥籠使い”として数々の事件を解決しながら、鴉夜の奪われた体を探してヨーロッパを巡る―――。

 

引用元:Introduction | TVアニメ『アンデッドガール・マーダーファルス』公式サイト

■ 感想

アンデッドガール・マーダーファルス ☆4

最後まで面白かったが、1話のときに期待した内容にはならなかった。

とはいえ全体のクオリティは高く、2023夏アニメはまだ何も完走していないため他作品と比較はできないが、確実に3指に入ってくると思う。

特に良かったのが雰囲気とメイン2人のキャラクター。吸血鬼や人狼といった伝説の生物と彼らを狩るハンターの戦いを描く作品は数多くあれど、そこに探偵と怪盗をぶち込んでくる作品はそう多くない(というか知らない)。

あらすじに書いてあるからネタバレではないという前提で……怪盗ルパン、シャーロック・ホームズ切り裂きジャックなど、これはFateか文豪ストレイドックスか? というくらい数々の小説から引用された人物が出てくる。それらの人物と戦うメイン二人が彼らに見劣りしないキャラクターで大変良かった。不死身で生首で美少女の探偵と飄々とした半妖のならず者の助手の師弟関係バディって……そんなの絶対面白いでしょ……。

というかアクション作画も良かったし劇伴も良かった。劇伴はサブスク配信あるから聴いて……。

open.spotify.com

ほとんど不満はないんですよ。静句さんの扱い以外は……。

静句さんが便利すぎる。

どのビジュアルでも”メイン3人”という扱いで写っていながら、実際の活躍がほとんどない。その上お色気要員にされたりストーリーの進行に使われたり、散々な扱いだ。戦闘では強敵に及ばず、推理も覚束ない。津軽と鴉夜とは違う分野で、彼女にしかできない活躍が見たかった。もちろん原作の存在する作品なのでこの先にはそういう展開があるのだろうが……。

 

トリックの出来については、普段推理小説を読まないし全部「すげー!」って思うタイプなので割愛。頭の出来が粗末すぎて泣ける。

 

おまけ

バディものとしては2010年の『刀語』を、異能探偵ものとしては2011年秋の『UN-GO』を思い出した。19世紀-20世紀に異国の地で日本人が活躍する話、といえば2020年春の『天晴爛漫!』も良かったね。